当院はスウェーデン式予防システムであるエアフローを導入
スウェーデン発の予防システムは、バイオフィルム(口の中の細菌が作る細菌膜)を取り除くことを目的としています。
従来は、歯石や歯の色に着目した予防処置が主流でしたが、近年の研究で、虫歯や歯周病の原因は歯の表面にこびりついたバイオフィルムによる感染症であることが明らかになりました。
歯石や色ではなくバイオフィルムをターゲットにした処置の方が、より効果的で効率的なのです。 当院の処置は、バイオフィルムを可視化してから行われるので、歯科器具が歯に触れる回数を最低限に抑えることができます。
歯のエナメル質や象牙質、歯茎などにかかる負担を軽減しながらバイオフィルムを除去することができるので、スケーラーでゴリゴリと歯石を落とす予防処置に抵抗がある方にも向いています。
エアフローについて
エアフローは、歯科で行うクリーニングの一種です。水や空気、パウダーを混合したジェット状の水流を歯面に噴射することで、歯垢や歯石、着色汚れなどを除去します。
エアフローは、虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムを取り除くことができるため、予防に効果的です。バイオフィルムは、歯の表面に付着して徐々に厚みを増していきます。エアフローでバイオフィルムを取り除くことで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
エアフローと従来のクリーニングの違い
違いその① 歯や補綴物を極力傷つけない
従来のクリーニング方法は、歯石や着色を除去するために、歯やインプラントなどの硬い部分を削ったり、磨いたりするものです。そのため、歯やインプラントに傷がつきやすく、痛みや虫歯などの原因になることがあります。
スウェーデン式の治療では、エアフローという技術を用いて、歯石や着色を溶かして除去します。そのため、歯やインプラントを傷つけることなく、効果的に予防を行うことができます。
違いその② 治療時間が短縮される
バイオフィルムを染料で可視化してから除去するため、従来のクリーニングよりも正確で効果的な処置が可能です。また、必要な部分のみを処置するため、治療時間が短縮され、患者様の精神的・身体的な負担を軽減することができます。
違いその③ バイオフィルムに着目している
虫歯や歯周病の原因は、歯石や歯垢ではなく、歯の表面に付着するバイオフィルムであることがわかってきました。そのため、当院では従来のように歯石除去を優先するのではなく、バイオフィルムの除去に重点を置いた処置を行っています。
循環器疾患や糖尿病は、歯周病と深い関連があることが報告されています。また、高齢者の方は誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、バイオフィルムの除去は特に重要です。
エアフローを使用するメリット
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健康な歯質の維持
エアフローは、歯の表面や歯肉などの歯科組織に優しく、痛みや不快感を抑えながら、虫歯や歯周病の予防に効果的な治療法です。
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矯正装置の維持
矯正装置は、日々のブラッシングでは磨きづらい部位ができ、バイオフィルムの繁殖を促します。バイオフィルムは、ワイヤーの摩擦や虫歯、歯肉炎の原因となります。
エアフローとプラスパウダーを併用すると、磨きづらい部位の清掃がしやすくなり、バイオフィルムを除去することができます。 -
虫歯予防
歯垢は肉眼では見えませんが、染料を使うことで見つけやすくなり、取り除きやすくなります。GBTでは、この染料を使って歯垢を可視化し、取り除きます。これにより、虫歯や歯周病の予防がしやすくなります。
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審美修復物の維持
歯肉が下がると、審美修復物の周りが黒ずんだり、歯根が露出したりしてしまうことがあります。定期的に歯磨きや歯科検診でバイオフィルムを取り除き、歯肉を健康に保つことで、審美修復物の美しさを保つことができます。
予防歯科について
むし歯や歯周病は、メインテナンスを疎かにすると、すぐに症状が再発してしまう疾患です。
そこで、ぜひ予防やメインテナンスのために歯科医院に通う習慣を心がけましょう。
歯のクリーニングは、セルフケアでは取り除けない汚れを綺麗に落とすだけではなく、お口のトラブルを早期発見することにもつながります。そうすれば症状が悪化する前に治療を開始できるので、痛みや通院回数が抑えられるのです。治療をした歯を長く保つためにも、丁寧なブラッシングと歯科医院でのクリーニングを徹底しましょう。
予防プログラム
むし歯や歯周病になるのは嫌ですよね。私たちも、皆さんの歯を削ったり抜いたりするのは、決して楽しいことではありません。そこで私たちは、むし歯・歯周病の予防に力をいれ、一人ひとりに合わせた、予防プログラムを作成しています。おうちでのお手入れと、医院でのケアを計画的に行うことで、最大の効果が発揮できます。力をあわせて、“自分の歯で生きる幸せ“を継続しましょう!
保証制度
私たちは、「再治療の必要のない高度な治療」を目指しています。今までの経験から申しますと、治療後、適切なメンテナンス(定期健診)に通っていただき、ご家庭でのケアも心がけていただければ、間違いなく再治療の必要は発生しません。もしそれでも、再治療が必要となった場合には、当医院の3~5年間の保証制度をご利用ください。対象となる治療は、自費治療した全ての詰めもの、かぶせものなど。お気軽にご相談ください。
当院の予防について
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フッ素塗布
今ではむし歯の予防にフッ素が有効なことは皆様ご存知かと思います。子どもにおけるフッ素塗布は1歳6ヶ月ぐらいから可能です。
当クリニックにおいては半年に一度フッ素を歯に塗布するプログラムを実地しております。
その家庭で小さな歯があれば直していきます。
早期のむし歯は痛くもなく短い期間で治せます。
どうせ抜ける歯だからと放っておいて痛くなってから歯医者に行くっていうのは、後から出てくる永久歯にも良くなく、歯並びも悪くなるということにもなります。
また歯の成長に関しては個人個人によって違いますのでやはり定期的な検診を受けられることをおすすめいたします。 -
ブラッシング指導
歯並び・歯の磨き方・磨く時間などによって一人ひとりお口の状態は異なります。
そこで当クリニックでは、お子様のお口の状態に合わせて、ブラッシング指導を行っているのが特徴です。
当クリニックの歯科衛生士が、わかりやすく歯磨きの方法をレクチャーいたします。 -
シーラント
生えたばかりの6歳臼歯や乳歯の奥歯は溝が深く、磨き残しが多くなります。
そこで、奥歯の溝にあらかじめ歯科用プラスチック(グラスアイオノマーセメント製)を埋め込むシーラントが効果的です。
食べかすが入り込みにくくなるので、むし歯予防につながります。 -
PMTC
歯科医師や歯科衛生士が、専用の器具を使って行うクリーニングです。どんなに歯磨きが上手な方でも磨き残しはできてしまうため、定期的にPMTCで口の中を綺麗にしましょう。口の中がさっぱりと快適になったり、着色汚れを落としたりと様々なメリットがあります。
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スケーリング
スケーリング (scaling) とは、スケーラーという器具を使用し、歯面に沈着したプラーク、歯石、そのほかの歯面沈着物を機械的に除去することです。
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エアフロー
茶渋やタバコのヤニなどのステインが強く付いている方には、通常のクリーニングだけでは完全に除去できない場合があります。そこで威力を発揮するのがジェット噴流を使った”エアフロー”です。
ご自宅でできる予防について
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ブラッシング
むし歯が多発する場所は、歯と歯の間・歯と歯ぐきの境目・歯の溝です。
この多発部位の歯垢(プラーク)をブラッシングで除去することは、むし歯予防につながりますので、皆様の歯垢沈着状態を確認しながら、適切なブラッシング法を指導させていただきます。 -
食事改善
ブラッシングでむし歯予防をすることは、とても大切ですが、せっかくブラッシングが上手にできていても、食生活が乱れていたら、その効果も低くなりますので、食事の内容はとても大事です。
糖質の消化に必要なのが、ビタミンやカルシウムなどですが、糖質を多く摂取すると、その分、多くのビタミンやカルシウムが必要になり、本当に必要な場所で足りなくなってしまうので、歯ぐきや、歯ぐきを支える顎の骨にも影響を及ぼします。